本文へスキップ

Advanced Marine Science
and Technology Society

表彰award


堀田記念奨励賞 / 論文賞 / 業績賞 / 顕功賞/ ベストプレゼンテーション賞

堀田記念奨励賞


堀田記念奨励賞の設置について



第15回堀田記念奨励賞

受賞者

高木 淳一 氏
 所属 京都大学大学院情報学研究科

受賞対象論文

「Simultaneous identification of multiple signals from phase modulation-coded transmitters for acoustic biotelemetry of fish school (超音波バイオテレメトリーを用いた魚類の群れ行動観測に向けた 位相変調方式コード化ピンガーの複数同時識別)」
 海洋理工学会誌,Vol. 22, No. 2, pp5-9, (2016)


論文内容と受賞理由

 超音波位相変調方式コード化ピンガーを用いて、魚類の群れ行動をモニタすることを目的として、実際の観測対象海域に近い浅海域において、同時個体識別の精度を検証実験により示し、実用可能性を示した。複数個体の同時モニタリングの実現は、今後の魚群の行動生態研究に大きく寄与するものであり、今後の展開が期待される。



過去の受賞者はこちら


論文賞

海洋理工学会では、本会の通常会員が本学会誌に発表した論文の中から毎年1編、海洋学及び海洋理工学に関する優秀なものを選び、論文賞を贈呈しています。 選考の対象となる論文は、表彰の時期より2年前までに刊行された本学会誌に発表された原著論文です。表彰は毎年春に実施される定期大会総会の中で行われ, 賞状、メダル及び副賞として賞金を贈呈します。表彰する論文が共著の場合は、会員著者全員を表彰します。 詳しくは海洋理工学会表彰規定をご参照ください.



平成29年度論文賞 平成29年6月9日表彰

受賞論文

青森県汽水湖鷹架沼における流況と塩分躍層の構造特性
 海洋理工学会誌,Vol. 22, No. 2, pp11-25, (2016)

著者

植田 真司氏*、矢部いつか氏**、中田喜三郎氏***、久松 俊一氏*


論文内容と受賞理由

 本論文は青森県汽水湖鷹架沼における放射性核種の挙動について数値モデルを利用して予測するための基礎情報、検証データを取得することを目的とした流況調査を実施し、流況と成層構造を明らかにしたものである。これまでの研究により放射性核種や浮遊物質などの環境水中での挙動を数値モデルで予測するためには、物理場が重要となることはよく知られている。近年の研究では、本論文のような広範囲における現地調査を行わず、限られた現地調査を利用した数値モデルによる流動場の予測手法が多くなっている中、筆者らは鷹架沼を横断するラインかつ長期間の調査結果から流況、塩分躍層形成について解析行い、防潮堤による複雑な流れがあることを示した。さらに、数値モデルによる流動場の再現に必要となる課題を抽出した。この研究方針は、他の海域・湖沼等への解析を行う場合の有効な資料および有益な示唆となる。



過去の受賞者はこちら


業績賞

平成29年度業績賞 平成29年6月9日表彰

業績

栄養塩測定用海水標準物質の普及と高精度調査発展への貢献

受賞者

株式会社環境総合テクノス

業績の大要

 株式会社環境総合テクノスは1974年に設立され、関西地域の火力・原子力発電所の環境アセスメント業務を行ない、発電所温排水の周辺海域への影響調査、予測を行ってきた。これら業務の一方で、1990年の通商産業省(現 経済産業省)事業「西部北太平洋域における海洋中の炭素循環メカニズム調査研究(NOPACCS)」の受託をきっかけに、民間企業では例の少ない外洋域での高精度観測を実施しこの分野における観測技術の発展に貢献してきた。同じく、1993年より海洋科学技術センター(現 海洋研究開発機構 JAMSTEC)受託事業として、世界海洋循環実験計画(WOCE)航海にも参加、それら国際的な事業に参加する中で栄養塩測定用海水標準物質を開発、現在も継続的に製造しており、世界の栄養塩データの比較可能性の向上に多大な貢献をしている。 海水中の硝酸塩、燐酸塩等の栄養塩は比色法により分析されるが、値付けの基準とする標準液等が原因による系統的誤差が分析機関の違いにより生じるため、世界中の観測データを直接比較することが難しい。それを可能にするためには既知濃度の海水を同時に分析しその差を明らかにする必要があるが、多種類の濃度の海水が必要であること、長期間濃度を維持することが難しい等の理由から人工海水と試薬を使って標準液が製造されていた。しかし、人工海水で製造した標準液は発色が天然海水に比べ異なるためあまり有効ではなかった。 環境総合テクノスでは、NOPACCS等長期海洋観測で培った経験から、栄養塩分析値の不確かさを小さくするため、栄養塩濃度の均質性と安定性に優れた天然海水を用いた標準物質の製造開発に成功した。そしてこの栄養塩測定用海水標準物質の高い安定性が評価され、国際協同実験に使われるようになり、2010年GO-SHIP(The Global Ocean Ship-based Hydrographic Investigations Program)分析マニュアルに掲載された。さらに2017年には、IOCCP(International Ocean Carbon Coordination Project:国際海洋炭素コーディネーションプロジェクト)において海洋観測での使用が勧告された。 このように栄養塩測定用海水標準物質を普及させデータの比較可能性を向上させたこと、さらに高精度な海洋観測を経済産業省、文部科学省、環境省、気象庁等の国家的事業に展開・普及させて国際的なレベルの精度を確立したこと、民間企業の実施する海洋調査の精度向上に多大に貢献してきた業績から環境総合テクノスは、海洋理工学会の業績賞に値する。
 


過去の受賞者はこちら


顕功賞

平成29年度顕功賞


受賞者

該当なし



過去の受賞者はこちら


ベストプレゼンテーション賞

平成29年度ベストプレゼンテーション賞 平成29年6月9日表彰

受賞者

伊藤 大智 氏
 所属 東京海洋大学大学院

受賞講演

非線形引き込みを使った水中SWARM 用可視光通信装置の開発

海洋理工学会

お問い合わせ、ご意見などは下記へ

海洋理工学会事務局
(㈱環境総合テクノス東京支店内)
TEL 03-3526-3138
info@amstec.jp